資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、大学生の就職活動支援をもとに、キャリアコンサルタントの更新講習の選び方について、解説しています。
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学生の就職活動支援は、キャリアコンサルタントの泣き所
実は、学生の就職活動支援は、キャリアコンサルタントの弱点の一つです。
その理由としては、下記があります。
・養成講習では、大学生をはじめとした学生の就職活動の実態、支援に必要な情報をほとんど学ばない。
・国家試験において、学科・実技ともに、タイムリーで現実的な学生の就職活動支援が、ほとんど出題されない(JCDA実技試験は未調査)
・キャリアコンサルタントの活動領域の多くが企業内や転職支援であり、学生支援の経験を積む場が少ない。
特に、養成講習カリキュラムや国家試験は、全く対応できていないのが現状です。
例えば、学生の就職活動に必須と言えるSPI対策について、養成講習カリキュラムに含めて教えている養成講習団体は、私の知る限りありません。
そして、国家試験で言えば、今後も出題される可能性は低いでしょう。
でも、あなたは例えば「CAB・GAB」をご存知でしょうか。
CAB・GABで検索すれば、このとおりです。
学生が「就活中に何度も経験するWEBテスト」を知らない。
これでは、胸を張って「キャリアの専門家」であるとは言えないし、大学キャリアセンターのような雇用する側もちょっと…となりますよね。
だから、養成講習だけではなく、更新講習があるのです。
養成講習+更新講習は、「資格商法」ではなく、必須的な構成。
更新制度のある資格は、よく「資格商法」と批判されます。
しかし、ほなね、どうやって質を保てばよいのか、という話なんですよ。
ちなみに私は、本来、全ての資格職に更新制度があるべきだと思っていますから。
医療だって、最新の医療知識を持っている医師から提供されたいと思う人は少なくないでしょう。
キャリアコンサルティングも同じです。
「傾聴」はキャリアコンサルティングにおける「基本」であり、実際にキャリアコンサルティングを「サービスとして提供」しようと思えば、例えば大学生の就職支援なら先の述べたSPIやCAB・GAB以外にも、下記のような知識が必須です。
・玉手箱
・動画ES
・AI面接
・グループ面接
・インターンシップ
・外資系と国内企業の採用活動
・就活スケジュールとその対応
・学生に人気の企業とその対応
その他、例えば「レゴ®シリアスプレイ®」といったワークも、採用の場で使われることが増えてきたとのことです。
傾聴に加えて、こういった情報を相談者よりも収集し、必要に応じて提供していかなければ、ケースによっては国家資格者よりも無資格者の方がよっぽどサービスが充実していると思われてしまいます。
養成講習と更新講習はキャリコン制度の柱
私は、今の養成講習が100%完成しているとも思いませんし、試験制度も改革が必要だと思います。
しかし、更新制度は絶対に必要です。
あなたは、学生の就活に必要な支援を、養成講習で学んだでしょうか。
まず学んでいませんよね。
つまり、現在のキャリアコンサルタント制度は、「養成講習で傾聴の基礎(対人援助の姿勢)を学び、更新講習で自らが携わりたい領域の専門知識を学ぶ」構成になっているんですね。
キャリ魂塾(合同会社インクルーシブ)では、ジョブ・カード作成支援講習を行っていますが、これは「ジョブ・カードの作成がキャリアコンサルタントの基礎能力の一つである」との考え方に基づいているからです。
あなたも、更新講習を選ぶ際には、近い・安い・日程が合う、だけではなく、「あなたがどんな領域で、どんな支援をしたいのか」、をよく考えてみてください。
そして、あなたの学びたい領域の更新講習が無ければ、更新講習以外の研修なども、ぜひ積極的に受講されることをお勧めします。
そうでなければ、他のキャリアコンサルタントと差別化ができなくなるのはもちろん、せっかくお金を払って更新しても、実務で使えない知識ばかりになってしまうかもしれません。