このエントリーでは、国家資格キャリアコンサルタント試験面接ロールプレイ試験を受験される方を対象に、新傾向出題情報をご提供しています。
※本ブログでは、「キャリアコンサルティング協議会が指定試験機関として実施する面接試験」について対象としており、日本キャリア開発協会(JCDA)の面接試験は一切考慮しておりませんので、ご注意ください。
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新傾向は「上司に言われて来所した」相談者
これまで、協議会で相談者役(=クライエント役)として出題されるのは、2級キャリアコンサルティング技能検定試験も含めて、『自発的に(自分から)相談に来た』という設定でした。
2級キャリアコンサルティング技能検定の過去問ページでも、出題事例は全て『相談したい』となっています。
しかし、協議会は国家資格キャリアコンサルタント面接ロールプレイ試験において、2級技能検定試験ですら出題されていなかった「上司に勧められて来所した」相談者を出題しはじめたことが分かりました。
この「非自発的」に来所したパターンは、受験生にとって、非常に注意が必要です。
「自発的に来所」と「非自発的(半強制的)に来所」の違い
「自発的に来所」と「非自発的(半強制的)に来所」は、何が違うのでしょうか。
それは、相談者役の「応答ボリューム」、そして「態度」です。です。
簡単に言えば、これまで「話さない相談者役」「不機嫌な相談者役」というのは、ハッキリ言えば、「ちょっとヘンな人」であり、イレギュラーな相談者役とみることが可能でした。
それは「自発的に来ている」からです。
こちらから来いと言ったのではありませんし、首に縄を付けて引っ張ってきたのでもありません。
自分から相談があると言って来所しておいて、話さない、機嫌が悪い。
普通に考えれば、「ヘンな人」です。
なので、ある意味では「相談者役」の役理解が足りないと、批判することが可能でした。
しかし、「上司の勧め」などで断れないといった、「半強制的に来所させられた」のであれば、話が変わってきます。
そう、「話さない相談者役」や、「機嫌の悪い相談者役」が「ヘンな人」ではなく、可能性としては十分考えうるタイプとなってしまいます。
そのため、これまではイレギュラーであり、対策としてはあまり必要のなかった「話さない人」への対策が必要となります。
「お金を払っている」ことを明言した
そして、更にもう一つ、重要なキーワードの発言が相談者役からあったことが分かりました。
それが「お金を払っている」という発言です。
これまでは、「有料」「無料」の記載はなく、ただ単に下記のように表示されていたのみであり、相談者役からも「自分がお金を払っている」という意志表示はありませんでした。
民間の相談機関の相談室(学生、社会人その他様々な人を対象にしたキャリア相談窓口)
(出典:キャリアコンサルティング協議会)
しかし、これによって「有料サービス」の事例であると想定されている可能性が高くなりました。
そうなれば「ダラダラと時間、回数を重ねるようなアプローチ」は、「相談者(役)の負担になる」のですから、クレームになる可能性が高くなります。
実際に、情報提供して頂いた受験生の方は、相談者役から「私はお金を払って相談に来ている(のだから、ちゃんとして欲しい)」と批判されたとのことです。
一般論として、「単なるオウム返し」も、お金を払っている立場からすれば、イラっとすることの多いアプローチです。
だって、「お金を払っている」のなら、単なるオウム返しではなく、対価に応じた有益な情報提供を求めるのは、消費者として当然のマインドだからです。
今後は「非自発的相談者」「有料サービス」に注意する。
今後、協議会を指定試験機関とする面接ロールプレイ試験を受験(受検)される方は、手元に届いた(又は当日配布された)事例が、「自発的」なのか「非自発的」なのかを確認する(記載があるかどうかは不明ですが)ようにし、口数の少ない相談者、態度の悪い相談者に備えておく必要があります。
これまでは、単なるイレギュラーだった、「口数の少ない相談者、態度の悪い相談者」が、一定の意図をもって出題されてくる可能性があるからです。
また、自らの行っているキャリアコンサルティングが、「有料サービス」であることをしっかりと意識し、「金銭を得られるサービスレべルか」という自己評価を行うようにして下さい。
第15回面接試験対策講座受講生及び第14回面接試験対策講座受講生の内、実技不合格で『キャリ魂塾共進会参加者』には、この「非自発的」「有料サービス」の出題事例情報をご提供しますので、ぜひ今後の練習にご活用くださいね。
後2カ月、まだまだ時間はあります。
キャリ魂塾は、どこよりもあなたの合格をサポートしていきます。
頑張っていきましょう!