このエントリーでは、キャリコンサルタント面接ロールプレイ試験(以下、単に「面接試験」と言います)対策として、クライエントの発言を「深堀り」する「問いかけ」の例と「クライエント『役』」の重要性について、お伝えしています。
深堀りを苦手とする受験生が多い
これまで、多くの受験生の方をサポートしてきましたが、ほとんどの受験生が苦手としているのが「深堀り」です。
例えばこんな感じです。
今の会社に入ったきっかけですか?うーん、英語が好きだったので、英語を活かせる会社ということで選びました。
ふむふむ。英語を活かせる会社ということで、現在の外資系アパレルメーカーを選ばれたんですね。会社の雰囲気などはどうですか?
ちょっと待ったー!!!!
なぜ、そこで納得し、次の話題に移ってしまうのか(最初は水平展開を中心に考えており、後から掘り下げるつもりならまだ分かりますが…)。
「英語を活かせる会社」なんて、それこそ星の数ほどあるはずです。
にもかかわらず、どうしてクライエントは「今の会社を選んだ」のか。
ここだって、深堀りポイントなんです。
キャリ魂太郎の「深堀り問いかけ」例
受験生の多くが、なぜか不思議なほど、すぐに「納得」してしまいます。
納得し、次の問いかけに移るのはまだ早い。
分からないこと、聴きたいことが、たくさんあるはずです。
例えば…
英語を活かせる、ということで現在の外資系アパレルメーカーに決められたとのお話しですが、どうして外資系を選ばれたんですか?
英語を活かせる、ということですが、アパレルメーカーを選ばれたのはどうしてですか?
英語を活かせる、ということで現在の外資系アパレルメーカーを志望されたわけですね。その時面接で伝えたり、履歴書に記載した志望動機についても教えて頂けますか?
英語を活かせる、ということで現在の外資系アパレルメーカーに入社と仰られましたが、そのとき募集されていた職種って何だったんでしょう?
英語を活かせる、というのが現在の外資系アパレルメーカーに入社されたきっかけとのことでしたが、どういった点で「英語を活かせる」と感じられたのか、教えて頂いてよろしいですか?
ロープレ練習はクライエント『役』が重要!
「クライエント『役』」がなぜ大切で、そして難しいか。
これらの「深堀り問いかけ」に、基本的には「淀みなく、つじつまが合う形で、答えなければならない」からです。
逆に言えば、ここで詰まってしまうようでは、「クライエント『役』」としては、まだまだ作りこみが足りません。
だってこれらの「深堀り問いかけ」は、「クライエントが職業選択を行った重要なポイント」になるはずだからです。
いい加減なクライエント役をしているようでは、キャリコン役が伸びません。
だから、キャリ魂塾では、まず「クライエント役」を作りこむことを重視しています。
クライエント役が上手であれば、キャリコン役が下手でもお声が掛かります。
その逆に、いくらキャリコン役が上手でも、クライエント役がイマイチでは、ただ自分が上手にできるだけで、周りを伸ばすことができません。
キャリ魂塾塾生は、クライエント役を重視してくださいね。