例えばあなたに今、婚約者がいるとします。
婚約者は、全く歩かないで、いつも車に乗っているので、かなり太めの体型です。
あなたは、痩せて健康な体になって欲しいので、こう言います。
「その車を売って、歩いて移動しようよ。今の体型だと、この先心配だから」
しかし、婚約者はこう言い返すんです。
「この車がとっても好きだし、この車を運転し続けたいんだ。初めての給料で買ったから愛着もあるし、売るなんてとんでもないよ!そして健康診断はこう見えても全部正常値だよ。心配しないで。」
「車を売って、歩けば痩せるのに…あなたが大事だから言ってるんだよ…」
考えを変えるためには、どうしたらよいでしょうか。
↓Twitterから来られた方は、タップが反応しないケースがあるようです。通常URLをコピペして、通常ブラウザで見るようにして頂けると開くようです。
キャリ魂太郎では、答えです。
私は、『誰の』「考えを変える」のかをわざと伏せました。
あなたが、もし「婚約者の考えを変えよう」、つまり「説得の方法」を考えたのであれば、それは「支援者の態度」ではありません。
変えるべきは、婚約者の考えではありません。「健康診断はこう見えても全部正常値」にもかかわらず、自らの「価値観の押し付け」をしている「自分自身」です。
自分自身の考えを変えるようにしてください。
大事な人だからこそ、「相手(クライエント)が望むことが叶うように支援する」のが支援者の態度です。
もし仮に、婚約者を説得して車を売却できたとしましょう。
その後、徒歩で通勤している途中に通り魔に刺されたり、暴走自動車に跳ねられたりして、死んでしまったら…死なないまでも大けがをしてしまったら…
あなたは一生悔やむと思いませんか?
相手からも、「あの車を売らなければ…」と言われても仕方ありませんよね。
痩せて欲しいなら、大好きな車に乗り続けられ、なおかつ、痩せる方法はないか『自分の考えを変える』。
例えば、車に「一日5分、一日5分で良いんです。たった5分であなたのボディが引き締まる(効果は未知数)」的なやつを通販で買って、積んでおいたらどうですか?
大事なことなので、もう一度。支援とは、「クライエントの考えを変えることではなく、どうすればクライエントの望みが叶うかを考える」ことです。