資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、キャリアコンサルタント面接試験対策として「根拠を明確にする」ことについて、解説しています。
※本ブログでは全て「キャリアコンサルティング協議会を指定試験機関として実施されるキャリアコンサルタント試験」についてお伝えしています。
Contents
受験生のほぼ100%が「根拠」を「言語化」できていない
キャリ魂塾の面接ロールプレイ試験対策講座を受講されると、約70分の講義のあと、多くの受験生が初めての「キャリ魂塾メソッドを使った試験対策ロールプレイ」を体験します。
これは、キャリ魂塾メソッドを使った15分のキャリアコンサルティングロールプレイの後、口頭試問まで行う、獅子が我が子をいきなりを千尋の谷に突き落とすような体験と言っても過言ではありません。
特に、この第15回試験を目指した養成講習では、Zoom等を使ったオンラインでのロールプレイが行われるなど、通常でも少ない「対面での15分間のキャリアコンサルティング体験」が、更に少なくなっており、試験的な不利は否めません。
そんな状況にもかかわらず、キャリ魂塾の面接ロールプレイ試験対策講座では、15分間初めての「キャリ魂塾メソッド」に基づくロールプレイを、いきなり行うわけですから、混乱するのも仕方がありません。
しかし、その「混乱」とは別に、非常に注意しておいていただきたいことがあります。
「根拠」を言語化できず「自己理解できていない」と答える受験生
面接試験対策講座では、15分のロールプレイ終了後、口頭試問に入ります。
口頭試問でも、キャリ魂塾メソッドを使って答えていきますが、ここでは「見立て」つまり、「キャリアコンサルタントとして、あなたが考える相談者の問題点」を、「自己理解」「仕事理解」「状況理解」「支援理解」について、私が1つづつ尋ねていきます。
こんな風に。

今回のクライエントの方は、自己理解できていたと思いますか?
すると、ほぼ100%、受験生はこう答えます。

自己理解できていないと思います。
なので、私が次に、

なぜ、相談者が自己理解できていないと判断しましたか?
と、その「根拠」について問いかけると…

……
沈黙。
ほとんど100%の受験生が、当初はこのパターンです。
相談者に「〇〇理解ができていない」と言うなら、「根拠」を「言語化」しなければならない
これは、講座でいつもお伝えしていますが、「根拠もなく(または言語化できず)、相談者に『〇〇理解ができていない』というのは、決めつけ、言いがかりであり、支援者の『思い込み』でしかない」ということを、しっかりと理解して下さい。
誰だって、「私が自己理解できていないというなら、その根拠を説明して欲しい」と思うはずです。
自己理解できていない、仕事理解できていない、状況が把握できていない、本当なら得られるはずの支援が得られていない。
それは「なぜ」か。
なぜそう「判断した」のか。
これが「言語化」できて、初めて「見立て」になります。
「相談者は、自己理解、仕事理解、状況理解、支援理解ができていません」
なんて、誰でも言えますし、「根拠」が無ければ「言いがかり」であり、受験生の「思い込み」でしかありません。
相談者の「応答」を「根拠」として捉える
例えば

営業はノルマがあるから嫌です。
こんな発言が、相談者からあった。
このような発言が「仕事理解不足」の「根拠」になる「発言」です。
そして、このような発言が相談者からあったなら…
例1

営業はノルマがあるから嫌なんですね。ノルマのない営業も、調べてみればあったりしますが、ノルマが無ければ営業には抵抗はないでしょうか?
例えば、この発言によって、相談者が
・ノルマがなければ営業でも良いかどうか、他に「仕事を判断する基準」を持っているかの点検
・「調べ方」を知っているかの点検
などができます。
また、その他にも
例2

営業はノルマがあるから嫌なんですね。何かノルマに対して嫌なことがあったり?

ええ、前職の上司が、ノルマ至上主義でパワハラっぽくて…
例1とは異なり、このように、感情を「深掘り」し、よりしっかりとした「根拠」を捉えるのもアリです。
この場合、「ノルマ至上主義のパワハラ上司の影響が強い」ことが、仕事理解不足の原因、つまり「根拠」として掴むことができました。
当然、そんな上司ばかりの会社ではありませんよね。
このように、必ず「相談者の発言」を、見立ての「根拠」として「受け止める」。
これができていないのに、ただ反射的に「自己理解、仕事理解、状況理解、支援理解」ができていません。
と答えても、試験官は「そう決めつけているんですね」と感じるだけです。
ちなみに、これは論述でも一緒です。
ご留意ください。