面談時にメモを取ることに否定的な養成講習が多いと聞いていますが、メモを取ることは面談実務上も非常に重要です。
そして、メモを取る際に重要なのは、「メモの取り方」です。
この「メモの取り方」のマニュアルになるのが、前田裕二さんの「メモの魔力」です。
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「メモの魔力」で「メモの取り方」をマスターしませんか?
私が「メモの魔力」を購入したのは、もう2年ほど前になります。
ただ、サッと一読してマスターした気になっており、しっかりと身に着いたとは言い難いレベルでした。
とは言え、その「サッと読んだ」レベルでも、エリクソンを読んだとき、非常に役に立ったんですね。
なので、昨日から再読しています。
他人事(他人の知見)をジブン事(自らの知見)に変換(転用)しよう
(出典:「メモの魔力」 ©前田裕二 幻冬舎)
このページを、「メモの魔力」で解説されている方法で「メモをしながら読む」と…
↓こんな感じで、「著者の経験」、つまり「他人事(他人の知見)」を「ジブン事(自らの知見)」に変換(転用)しながら読むことができます。
エリクソンの難解な解説も…(付箋はただの外し忘れです)
(出典:「ミルトン・エリクソンの催眠テクニック 言語パターン編」 ©リチャード・バンドラー、ジョン・グリンダー著 浅田仁子訳 春秋社)
↓ジブン事にして考えることで、「今、ここ」の自分がどのように、エリクソンの知見を活用するかを考えながら読むことができます。
いかがでしょうか。
「メモ読」は、速読の流行する世の中へのアンチテーゼ
この「メモの魔力」を使って本を読むことは、ある意味、「アンチ速読」の「本の読み方」です。
簡単なビジネス書1冊読むのに、一週間近く掛かってしまうことも珍しくありません。
しかし、買った本を200%、「自分のモノにする」ための「本の読み方の本」でもあります。
何百冊読んでも、「著者の知見」のままで、著者の知見を「ジブン事」にできていないなら、その速読に「読んだ」意味はあるんでしょうか。
別に速読に限りません。
ただ漫然と本を読んでも、ほとんどがムダになってしまう。つまり「他人事」のままになってしまうんですね。
「メモを取らない」キャリコン業界は、ビジネスシーンで周回遅れになる?
キャリコン養成講習では、「メモを取らない」指導が一般的と言われます。
しかし、「メモの魔力」って、今70万部を超えて売れ続けているんですね。
70万人以上がメモを取ることで、自らを変容させようとしている。これが現実です。
そして、70万人のうち、実際に取り組むのが5%としても、35,000人がメモの力を自らのスキル、キャリアに役立てようとしている。
メモを取らない派は、周回遅れどころか、追いつけません。
だって、「追いつくための方法」が無いから。
例えば、自らの職務経歴書を「メモの魔力」方式で書き上げると、ジョブ・カードで作るよりも、めちゃくちゃ素晴らしい職務経歴書ができる。
(出典:メモリズム)
それは、内省が進み、自らのキャリアの般化(転用)が考えられるからです。
キャリコンやカウンセラーなど関係なく、一冊だけおススメの本を挙げて、と言われたら、「メモの魔力」です。
繰り返しになりますが、「「他人の経験」と「自分の経験」を、自らの「今、ここ」に活用するために 必要なノウハウが詰まっているから」です。