このエントリーは、キャリ魂塾メルマガの原案を元に、リライトしたものです。
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能力開発調査に見る「キャリアコンサルタントの知名度」と「食えるか食えないか」
こんばんは。
「暗いエント」を「明るいエント」に。
資格で理想のキャリアを描くキャリ魂太郎です。
今日の冒頭問題はこちら
能力開発基本調査による「キャリアコンサルタントによる相談の利用の要望」のうち誤っているものはいくつあるか。
1.正社員は費用を負担することなく、社内で利用できるのであれば、利用したい:28.0%
2.正社員は、費用を負担することなく、社外で利用できるのであれば、利用したい:25.0%
3.正社員は、社外で、費用を負担してでも利用したい:2.3%
1つ?2つ?3つ?0?
さて、どうでしょう。
「キャリアコンサルタントの知名度が低い」を「食えない」の理由に挙げる方が少なくありません。
全くとは言いませんが、ほぼ関係ないと思います。
労働人口が6,800万人として「カウンセラー」という言葉を知っている人は、ざっくり5~6割いるはずです。
しかし、カウンセラーも「食えない」職業として有名です。
4,000万人が「名称だけ」知っていても、絶対に食えるようにはなりません。
それは、冒頭の問題が全て正しいからです。
冒頭の問題は、能力開発基本調査からですが、「費用を負担してでも」キャリコンを利用したいと思っている労働者は、正社員で社外なら2.3%、これが非正規雇用であればなんと1%まで低下します。
知っていて、これです。
98%以上の労働者が、「社外でお金を払って相談はちょっとね」と思っているのですから。
リカレント教育は、格差の固定に繋がらないか?
今朝、ようやく白書・統計のテキストが完成し、受講される方にお送りしました。
能力開発基本調査を読めば、あなたが「特別であること」が分かります。
例えば、ほとんどの労働者の方は、自己啓発に取り掛かることができません。
能力開発調査によれば、「自己啓発を行った者の延べ実施時間」は下記のとおりです。
①5時間未満:12.8%
②5時間以上10時間未満:17.4%
③10時間以上20時間未満:18.6%
➡20 時間未満の者が全体の2分の1近く
また、別の調査では、社会人の1日の平均勉強時間(自己啓発時間)は、約6分と言われます。
家庭と仕事に追われて、自己啓発の余裕などないからです。
だから、リカレント教育も、結局一部の時間的精神的余裕がある方が恩恵を受け、そうではない方は、蚊帳の外…になるのかもしれません。
そうすると、知識を得る人はより知識を得て、より収入を増やす方向に動けますが、そうではない人は、動けませんのでクビや倒産リスクが現実になったとき、労働移動が困難。
つまり、富める者はより裕福に、貧困は更に固定化していくのではないでしょうか。
そんな不安が、杞憂になればいいのですが。
数字を出すことで、面談の質が変わる
なぜこんなことをお話しているのか。
「数字を出す」って、説得力が違うでしょ?
だから、能力開発基本調査も、楽しくやりましょう笑
テキストは無味乾燥にもほどがありますけど笑