このエントリーでは、キャリアコンサルタント学科試験対策として、平成30年度「過労死等の労災補償状況」のうち、「脳・心臓疾患の労災補償の状況」をピックアップしています。

※本エントリーの資料は全て、平成30年度「過労死等の労災補償状況」のうち、「脳・心臓疾患の労災補償状況」によるものです。

※令和元年度「過労死等の労災補償状況」は令和2年6月26日に公表されていますが、第15回学科試験に出題されるか、時期的に非常に微妙なため、本エントリーでは、平成30年度をご紹介しています。

脳・心臓疾患の労災補償の状況のポイント

こういった統計モノは、ポイントだけ見ればOKです。

全部覚えていたら、時間がいくらあっても足りませんし、勉強がイヤになってしまいかねません。

脳・心臓疾患の支給決定件数

平成30年度は、平成29年度に比べて、15件減少しています。

ポイントは「支給決定件数」のみを見ることです。

脳・心臓疾患の支給決定件数の多い業種

脳・心臓疾患の支給決定件数の多い業種は、いつもどおり「運輸業・郵便業」です。

なお、件数自体は平成29年度から5件、減少しています。

脳・心臓疾患の支給決定件数の多い職種(大分類)

脳・心臓疾患の支給決定件数の多い職種(大分類)も、いつもどおり「輸送・機械運転従事者」。

圧倒的ですね。

ちなみにこの「分類」は、「日本標準職業分類」に基づいています。

脳・心臓疾患の支給決定件数の多い職種(中分類)

続いて、脳・心臓疾患の支給決定件数の多い職種(中分類)も、「自動車運転従事者」となっており、こちらもいつもどおりです。

脳・心臓疾患の支給決定件数の多い年齢

年齢は、平成29年度の同数から、少しだけ変化がありました。

40~49歳、50~59歳ともに97だった平成29年度。

しかし平成30年度は、50~59歳が88と、わずかながら上回っています。

ポイントを絞って押さえる

こういった統計モノを苦手にしている方は多いのですが、「過労死等の労災補償状況」は、ほぼ毎回同じような結果ですので、一度覚えれば、直前に少し見直すだけで良いのですから、それだけで得点源になります。

サクッと頂いておきましょう。

「自己決定権を尊重したアプローチ」ができるか?

むしろ、実務的に大事なことは、ここからです。

考えてみて下さい。

もうあなたは、「どんな業種、職業に『脳・心臓疾患労災が多いか』を知ってしまった」んです。

毎回毎回、同じ業種、職種。

しかも他業種・職種に、圧倒的な差を付けているんです。

この結果を知った上で、あなたは「自己決定権を尊重したアプローチ」ができますか?

あなたの友人知人、そして親、子であったとしても…?

やはり、中立な立場ではいられないことも多いのではないでしょうか。

だから、親と子などの「多重関係」では「自己決定権を尊重したアプローチ」はできないんですね。