資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、キャリアコンサルタント面接ロールプレイ試験(協議会実施分、以下「面接試験」)について、練習の必要性を解説しています。
Contents
ロールプレイは「事例」による「練習」が絶対に必要な3つの理由
面接試験における、「ロールプレイ」は、絶対に「事例」での練習が必要です。
その理由は3つ。
1.絶対的な経験不足
2.クライエント役の経験不足
3.「自らの経験」を使った練習は「試験的」には意味がない(また倫理違反とされる)
こういった理由から、「事例」を使った練習が必要になるんですね。
絶対的な経験不足
養成講習のカリキュラム内では、15分という「フルタイム」の絶対的な経験が不足しています。
通常、養成講習では、3~5分などの短時間のロープレから始まり、徐々に時間を伸ばしていくと思います。
しかし、最終的に必要となる15分間の練習は、多くても5回程度になるのではないでしょうか。
※新体系カリキュラムはこの時間が増えると想定されます。
これでは、絶対的に経験が足りません。
クライエント役の経験不足
受験生の多くは、クライエント役の経験が不足しています。
例えば、面接試験では
歯科衛生士
トラックドライバー
児童デイサービススタッフ
などの具体的な「職業」に従事されている設定で出題されます。
受験生は、それぞれ従事してきた職業が違うため、クライエント役にリアリティがありません。
なので、業界特有の事情を尋ねられると、「答えられない」。
例えば、
私はトラックのドライバーなのですが、最近仕事がストレスで…
山田さんは、トラックドライバーなんですね。タコメーターで全部管理されていますもんね。
(タコメーターって何???)え、ええ…💦
こんな感じで、「知らない言葉」や「知らない慣習」に対する自然な応答ができないことがよくあります。
キャリ魂塾では、キャリアコンサルタント役の上手い下手よりも『クライエント役の上手い下手』の方が重要。
とお伝えしています。
キャリアコンサルタント役を上手に伸ばすためには、「クライエント役のスキル」が絶対に必要なのです。
だからあなたも「家族や友人」より、養成講習の同期や試験対策講座の講師をクライエント役にする方が良いと考えているはずなんですね。
クライエント役のスキルを伸ばすには、何度も同じクライエント役を演じて、分からなかったところを調べ、クライエント役を作り込む。
そうすることで、クライエントの気持ちも分かってきます。
更に言えば、クライエント役が上手になってくると、「ヒント」を適切に出すことができてきます。
例えば、
会社の雰囲気ですか?私の会社は、男性ばかりなんですけど、男子校みたいで一体感はありますね
この「男性ばかり」「一体感『は』ある」という言葉から、「出会いが無い」、つまり「発達課題の未達成」を匂わせる。
話に「しっかりと耳を傾ける」。
つまり「クライエントの言葉」に集中できているか。
それが「寄り添えているか」です。
「記憶しよう」という「オウム返し」ばかりでは、この「言葉」が「クライエントの内的世界として」捉えられません。
それは、「オウム返し」そのもの、つまり「記憶すること」に全神経を集中していて、クライエントに全神経を集中していないから。
そして、次の問いかけを考えているから。
こういったヒント=「根拠」があることで、フィードバックに「納得感」が得られます。
「自らの経験」を使った練習は「試験的」には意味がなく、倫理違反とされる
「自らの経験」をクライエント役として使ったロープレ練習には、試験対策としては全く意味がありません。
あなたは、学科試験ではひたすら過去問を解いたはず。
なのになぜ、面接試験では自分の経験という「オリジナル問題」で練習するのでしょうか。
絶対に出題されないのに。
また、出題されない以外にも、
景気等の状況が全く違う
法律・施策などが全く違う
ため、時間のムダでしかありません。
更には、トラウマに触れてしまう等のリスクがあり、倫理違反とされます。
これはキャリアコンサルティング協議会の指導者(1級受験生等が対象)講習でもそうですが、「自らの経験」で練習することで、万が一、クライエント役のトラウマに触れてしまった場合、適切な対応ができません。
指導者講習ですら、「自らの経験を扱ったロールプレイは行わない」のです。
「自らの経験」を「練習事例」にする。
これを協議会は「指導者でもリスクが大きい」と評価しているのです(逆に言えば、協議会は指導者レベルでも「心理職」ではないことを明確にしています)。
また、「自分自身の経験を受講生同士でカウンセリングとして話す」ことについて、大谷彰先生は
「クライアント役が現実に悩んでいる事柄を題材に取り上げることは、いかなる場合においても禁止される。訓練と現実を混同することは倫理に反する行為」
(出典:カウンセリングテクニック入門 大谷彰 二瓶社)
と述べています。
「訓練と現実を混同する」ことは「いかなる場合においても禁止される倫理に反する行為」
このように強く戒められている点、くれぐれもご理解頂きたく思います。
面接試験練習では、事例を使った効果的な練習をする。
いかがでしょうか。
面接試験で一番効果が高いのは、「既に出題された事例」を「クライエント役がしっかりと作り込み」「何度も繰り返す」。
同じ事例でも、キャリアコンサルタント役、クライエント役、それぞれ演じる人が違えば、内容は大きく異なってきます。
全く同じ15分など、一度たりともないはずです。
ぜひ、事例を使った練習をたくさん経験して下さいね。
そうそう、練習といえば、いつもこの「スラムダンク」のワンシーンを思い出します。
(©スラムダンク 井上雄彦 集英社)
あなたが部活動をしていれば、練習が終わった後、家に帰ってもリフティング、素振り…していませんでしたか?
レギュラーになるために、お金なんて貰えないのに、他の人よりも練習して、自らをレベルアップさせていませんでしたか?
その頃のあなたは、消えてしまったのでしょうか?
特性・因子論によるならば、消えていないはずですし、発達論によれば、消えてしまったかもしれません。
この解釈の違いはなぜ生まれるのでしょうか?
学科試験対策講座を受講された方は、復習として思い出してみて下さいね。
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どの養成講習団体の指導とも全く異質。
なのに合格率と受講生の満足度は群を抜き、口コミ(紹介)での受講が多くを占めます。
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「テンプレ」のように、ひたすら「オウム返し」だけ。
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