54秒、youtubeを観る

試験官の求めるものと、実務で求められるものは違う。

いかがだったでしょうか。

ぶっちゃけ、私は彼が歌い始めた瞬間、これは合格だと思いました。

パフォーマンスがどうこうではなく、この歌はこう歌うものだと思いますし、抜群に上手い。

youtubeのコメントを見れば一目瞭然、本当に多くの人が彼に賞賛のコメントを贈っていることからも、私の評価が誤りではないことが分かります。

しかし、NHKの審査員が求めるものは違った。

この場では、「のど」を自慢するような歌が求められている。

彼は、実務、いわば学祭やライブという場でも、多くの観客を沸かせ、魅了することができると思います。

しかし、あの鐘を鳴らすのはあなた、ではない。

「自分のやりたいスタイル」ではなく、「試験官が求めるスタイル」ができる。

実務でどれだけの成果を上げているかは関係ありません。

仮に、アニマルセラピーを応用したキャリアコンサルティングが、どれだけ実績を上げていても、動物を連れて面接室には入れない。

私はエリクソニアンなので、「あなたの思うようにすればよい」と思いますが、試験ではそうはいきません。

クライエントが評価するのではなく、試験官が評価する。

試験官だって「知らないものは評価できない」、逆に言えば試験官が「知っていて、評価できる」ロールプレイをする。

良くも悪くも、それが「国家試験」なんです。