このエントリーでは、2021年度から始まった、精神保健福祉士養成課程での実習免除に該当する実務経験の範囲拡充を解説しています。

精神保健福祉士養成課程における実習とは

精神保健福祉士や社会福祉士資格を目指す社会人にとって、非常に大きなハードルの一つが「実習」です。

精神保健福祉士の場合、精神科病院等の医療機関と障害福祉サービス事業を行う施設など、機能の異なる2か所の実習施設において合計28日間以上(210時間以上)、うち、精神科病院等の医療機関での実習を12日間以上(90時間以上)、障害福祉サービス事業を行う施設等での実習を16日間以上(120時間以上)とされています。

通常、有休休暇を連続で取ることすら、なかなか難しい職場が少なくありません。

このため働きながら精神保健福祉士養成機関に入学し、資格取得を目指すことは、まず不可能と言っても過言ではありませんでした。

しかし、2021年度より精神保健福祉士、社会福祉士の実習免除に該当する実務経験の範囲が拡充されることになったのです。

精神保健福祉士実習免除該当実務経験範囲の拡充とキャリアコンサルタント

なぜ、この2021年度からの実習免除該当実務経験範囲拡充が、キャリアコンサルタントにとって朗報なのか。

精神保健福祉士において、実際に拡充された施設を見ていきましょう。

Download (PDF, Unknown)

こちらのPDFに記載されている施設を見ていくと…

いかがでしょうか。

このように、キャリアコンサルタント資格で採用されることの多い「就労支援員」などが実務要件として認められており、ハローワークや地域若者サポートステーションなどもその施設に挙げられています。

また、現在生活保護の方への就労支援員などで働かれているキャリアコンサルタントの方も少なくありません。

これらの施設にて、該当する職種として1年間の相談援助実務経験があれば、精神保健福祉士受験の大きなハードルがクリアできることになります。

キャリアコンサルタント資格を使いこなそう

キャリアコンサルタントは、「使えない資格」「役に立たない資格」と言われることが少なくありません、というよりもネットではその声の方が大きいかもしれません。

しかし、キャリ魂塾では「使えない資格などない、使い方を知らないだけだ」とお伝えしています。

普通自動車運転免許でも、取った瞬間から活用する人もいれば、身分証明にしか使わない人もいます。

その違いは、自らのキャリアビジョンや仕事理解、そして「機会」をキャッチするアンテナであり、「知識」です。

キャリアコンサルタントは仕事が無いという声もよく聞きますが、私がチェックしている限り、特にここ数カ月間、キャリアコンサルタントの求人は日々更新されています。

そして、その求人件数は、社会保険労務士や行政書士よりも圧倒的に多いのです。

また、社会保険労務士や行政書士の求人と異なり、キャリアコンサルタントの求人は、ハローワークなどの公的機関も多く、こういった他資格受験に必要な相談援助経験として活用することもできたりするんですね。

ユーチューバーが「役に立たない資格TOP3」に挙げたから何なのか。

少なくとも、キャリアコンサルタント資格が無ければ採用選考で不利になる求人はたくさん出ています。

それを見つけられない人が「食えない」と言っているだけ。どれだけ求人があっても、見つけられなければ「無い」のです。

せっかくのキャリアコンサルタント資格、あなたも思い切り活用し、あなたのキャリアを存分に描いてくださいね。