「年金制度等の改正」のポイント

このエントリーでは、キャリアコンサルタント学科試験対策として、「年金制度等の改正」の押さえておきたいポイントの解説をしています。

「年金制度等の改正」のポイント
1.国民年金保険料納付猶予50歳未満へ拡大
2.パートタイマー社保加入要件緩和
3.老齢年金受給資格期間10年への短縮
4.国民年金保険料の産前産後免除

キャリコン学科試験予想問題:「年金制度等の改正」

本エントリーを読み終えると、キャリコン学科試験で出題が予想される、下記のような「年金制度等の改正」の問題が解けます。

「年金制度等の改正」 予想問題 難易度:普通
近年行われた「年金制度等の改正」のうち、正しいものはいくつあるか。

1.国民年金保険料の納付猶予制度が40歳未満へ拡大された。
2.パートタイマーなどの短時間労働者の社会保険加入要件が緩和された。
3.老齢年金の受給資格期間が10年に短縮された。
4.国民年金保険料の産前産後免除制度が実施された。

「年金制度等の改正」の重要論点

近年行われた年金制度等の改正のうち、重要な論点をご紹介しておきます。

国民年金保険料の納付猶予50歳未満へ拡大

20歳から50歳未満の方で、本人・配偶者の前年所得※が一定額以下の場合、本人からの手続きにより保険料の納付が猶予されることを、「国民年金保険料の納付猶予制度」と言います。

こちらは、従来30歳未満が対象でしたが、平成28年7月以降は50歳未満に拡大されました。

※1月から6月までに申請される場合は前々年所得

パートタイマー社保加入要件緩和

年金財政や医療財政などの影響から、パートタイマーの社会保険加入要件が順次緩和されていくことが決定されています。

企業規模要件

1.2016年10月〜従業員数500人超(501人以上)規模
2.2017年4月〜従業員数500人以下の企業(労使合意が必要)

従業員の要件

この社保加入条件の緩和が適用されるのは、従来の従業員要件に加え、以下の4つの要件をすべて満たす短時間労働者です。

1.週の所定労働時間が20時間以上あること
2.雇用期間が2か月超見込まれること
3.賃金月額が8.8万円以上(年収106万円以上)であること
4.学生でないこと

老齢年金の受給資格期間を10年に短縮

従来、25年だった老齢年金の受給資格期間が10年に短縮されています。

こちらは既に、技能検定でも出題実績があり、要注意です。

平成29年8月1日から老齢年金を受け取るために必要な資格期間が25年から10年に短縮されたことにより、65歳以上の厚生年金保険被保険者の方が老齢年金の受給資格期間を満たした場合、その被扶養配偶者の方(60歳未満)は、国民年金第3号被保険者でなくなります。

(引用:日本年金機構)

国民年金保険料の産前産後免除

平成31年(2019年)4月から、国民年金第1号被保険者を対象とした、出産前後の一定期間の国民年金保険料免除制度が始まりました。

出産予定日または出産日が属する月の前月から4カ月間(以下「産前産後期間」といいます。)の国民年金保険料が免除されます。

詳細は下記のリーフレットをご確認下さい。

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改正点は、学習のポイント!

なぜ改正点が重要なのか。

それは「国が時代に合わせて必要だと考えているから」です。

特に、キャリアプラン(ライフプラン)は「マネープラン」と密接な関係があります。

今回ご紹介した改正点は全て、「マネープラン」に関わる重要な論点であり、必ず押さえておいて下さい。

押さえると言っても、これまでの過去出題から考えると、キャリアコンサルタント学科試験では、細かい制度の中身に突っ込んだ出題は多くありません。

まずはこちらのエントリーでご紹介した内容、そして時間があればパンフレットを当日の朝や試験会場への移動中に読んでおけば、対応可能と考えられます。




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