キャリ魂塾では、国家資格キャリアコンサルタント論述試験の難化、そして「キャリアコンサルタントに求められる能力」が論述試験問題として提示されたことを踏まえ、これまで論述試験対策講座、面接試験対策講座と別々に行ってきた2つの講座を、試験的に1つの講座として統合します。

キャリアコンサルタント「実技試験」対策講座について

第15回キャリアコンサルタント試験(以下「第15回試験」)において、論述試験の内容、形式が変更されたことに、ショックを隠せない受験生も多いのではないでしょうか。

受験生の得点がどの程度になるかはわかりませんが、何よりも「時間内に書きあげられなかった」という受験生が多かったはずです。

なぜ、時間内に書きあげられないのか。

それは、これまでの「聴くだけ」に徹するような養成講習カリキュラムにおいて、比較的軽視されてきた「キャリアコンサルティングにおける3つの重要ポイント」が問われているからです。

論述試験で問われた3つの「キャリアコンサルティングにおける3つの重要ポイント」とは

第15回試験で問われた、「キャリアコンサルティングにおける3つの重要ポイント」。

それは「要約力」「根拠の言語化」「応答を意図を持って行う」。

この3つです。

要約力

これまで、多くの受験生のロールプレイを指導してきましたが、要約について指導されておらず、冗長な「繰り返し」しかできていません。

下記のエントリーなどでも指摘してきましたが、この「要約力」が第15回試験問1の成否を分けます。

面接ロールプレイ試験では、クライエントが「料金を払っている」設定の可能性があり、「冗長な繰り返し」は、それだけでクライエントのラポールを低下させる、非常にリスキーな応答となってしまいます。

実務的にも、試験的にも、求められるのは「クライエントの応答を『コンパクトに要約する』スキル」です。

根拠の言語化

「根拠の言語化」は、「キャリアコンサルタントとして考える、クライエントの問題点」、つまり「見立て」を構築するための重要なスキルです。

にもかかわらず、これまで、ほぼ全員、100%近い受験生が、この「根拠の言語化」を学んでいないように感じます。

そのあたりについては↓でどうぞ。

そして、クライエントの「応答」から、自己理解、仕事理解といった「リソース」を点検するスキルを、あらためて、キャリ魂塾でしっかりと身につけて頂きたいと考えています。

応答を意図を持って行う

養成講習でも、逐語録を作成して見直すことは行われてきたと思います。

しかしそれは、「この応答は褒められた感じで良かった」「この応答は傷ついた」など、「クライエント目線」の応答に基づく「反省会」であることが多かったのではないでしょうか。

実は、面接ロールプレイ試験では、クライエント役の意見は採点に影響しないことが試験機関によっては公表されていたことがあります(現在は未確認)。

これは、よく考えれば当たり前のことで「クライエントの受け止め方は、クライエントによって変わる」のです。

例えば、保守的な男性の配偶者を「奥様」と呼ぶことは問題ないと考えられますが、リベラルな男性の配偶者を「奥様」と呼ぶことで、ラポールが低下する可能性は否定できませんよね。

ペーシング技法で考えれば、「クライエントに合わせた応答」が大切なのであり、「画一的な応答」は、実務では意味がありません。

よく言われる「昇進、結婚について、良かったですねは禁句」という指導も同様です。

クライエントの、声のトーン、表情といった「非言語コミュニケーション」を受け止めた上で、「良かった」「何か『良いとは思えない』感じ」を解釈して「伝え返す」。

これがキャリアコンサルタントに必要な能力であり、決して「昇進、結婚について良かったと言わない」ことがキャリアコンサルタントの能力ではありません。

(クライエントは「二重の不安」の解消のため、支援者を試すような態度を取ることもありますが、それも含めて「観察」に基づくコミュニケーションを行うことが大切です。)

クライエントに対する自らの応答について、「どのような意図を持って行っているのか」を把握する。

これは「クライエントに全神経を集中する」という旧来の指導では足りず、キャリ魂塾が強く訴えてきた、サリバンの「関与しながらの観察」つまり「キャリアコンサルタント自身にも注意を向ける」必要があります。

その他、応答の意図を逐語で明らかにする例は、下記のエントリーでどうぞ(これらの逐語は、キャリ魂塾の「タイムマネジメントシート」に準拠しているため、当然「気持ちの確認」を行っていることが分かります。)


キャリ魂塾の「実技試験対策講座」モニター受講生を募集します。

キャリ魂塾では、「身につけられる」「自信が持てる」実技試験対策講座でなければ意味がないと考えております。

つきましては、第16回試験以降の論述・面接試験対策講座を「実技試験」対策講座として一本化します。

この一本化をどのように行うか、受講された方のご意見を踏まえて3度の試行を行いたいと考えています。

そのため、これまでの論述試験対策講座+面接ロールプレイ試験対策講座の50%offのモニター価格でご提供させて頂くこととしました。

なお、モニターとして受講された方については、アンケート回答にご協力頂きたい点と、合格保証がない点にご留意ください。

キャリ魂塾のキャリアコンサルタント「論述・面接一体講座」の日程及び会場、費用等

今回の「論述・面接一体講座」の日程及び会場、費用等については、下記のとおりです。

日程

東京
1日目:11/21(土)午前10時~午後8時、22(日)午前10時~午後4時

名古屋
1日目:11/28(土)午前10時~午後8時、29(日)午前10時~午後4時

大阪
1日目:12/5(土)午前10時~午後8時、6(日)午前10時~午後5時

内容:面接ロールプレイ試験対策と論述試験対策を複合的に実施。

※各会場により、内容は変更の可能性があります。
※ロールプレイ事例は可能な限り、第15回面接ロールプレイ試験で出題された過去問を用いて行います。

費用

通常価格:面接ロールプレイ試験対策講座19,800円+論述試験対策講座22,000円=41,800円(税込)

こちらを、モニター価格として19,800円(税込)でご提供いたします。

受講申込

受講申込その他詳細は↓からどうぞ。