第15回国家資格キャリアコンサルタント試験の結果が発表され、続々と結果のご連絡を頂いています。

キャリ魂塾でも、以前は「●●人中、●名合格」という、受験予備校などにありがちな実績公表をしていましたが、今はほとんどしていません。

毎回、90%を超える合格率(実技の場合は所定点数到達率を含む)であることと、合格率が高くなればなるほど、やはり不合格の方を傷つけてしまう部分があるからです。

特に、キャリアコンサルタント実技試験は、採点が不明瞭な部分や相談者役の対応に差があるなど、不合格という結果について、受験生だけの責任にすることはできないと考えています。

極少数ですが、複数回不合格になる方もいます。

しかしそういった方でも、特に他の合格者と比べ、明確に何かが足りない、劣っていると感じることはあまりありません。

そのような「取り立てて不合格と感じるレベルではない」受験生が、合格という結果を出すのに時間が掛かる理由は、未だに分かりません。

特に、この試験は合格率が高めの試験であることや、コミュニケーション的な部分が評価採点される試験であることから、不合格という結果をあたかも「人格否定」のように受け止めて悩む方も珍しくありません。

試験官との相性や、相談者役との相性もあると思います。

なので、自分を責め過ぎないようにお願いいたします。

リアル第15巻より、スコーピオン白鳥の名言を。


(出典:「リアル」©井上雄彦 集英社)

見事合格された方は、本当におめでとうございます。

そして、今日からまた「キャリア支援の専門家」として、新たな研鑽のスタートです。

学科・論述試験終了後、1か月半、面接RP試験から1か月が過ぎています。

「試験日時点」での、知識やロールプレイでの態度が合格ラインに達していた。

合格とは、それを証明しているに過ぎません。

過去問を開かなかった方、テキストを開かなかった方は、おそらくもう知識の半分は消えています。

ロールプレイをしなかった方は、結構ヘタになっています笑

何もしなければ、問答無用で消えていく。

帰国子女の英語ですら、使わなければ忘れていくと言います。

日々の研鑽がなければ、お金と時間をかけて身につけた知識もスキルも、雲散霧消し、後には思い出しか残りません。

コロナ禍で、多くの業界が悲鳴を上げており、自殺者も増加、ハローワークが三密という日々が続いています。

思い出にするよりも、多くの人に役立てて頂きたいと思います。

例えば、あなたが「キャリアコンサルタント」と名乗れば、殆どの人が次に「それ、どんな仕事なの?」と問いかけるはずです。

あなたは、どのように答えますか?

そして、問いかけた人は、あなたがその答えに見合った「スキル」があると信じます。

端的に言えば、それが「資格」の持つチカラです。

しかし、資格に見合ったチカラが無ければ、せっかくの資格も活きません。

運転免許も同じですよね。

高いお金を払って教習所に通って、学科に路上と苦労して取った運転免許。

でも、3ヶ月も運転しなければ、リスクを考えれば身分証明書として使う方が安心ではないでしょうか。

残念ながらキャリコン登録証は、身分証明書としても使えません。

写真入りではないし笑

キャリ魂塾では、合格者の方が、資格を取ってよかったと思えるような、また実務として役立つ学びを、今後もご提供していきますので、ぜひ「キャリアの専門家」としての研鑽にご活用頂けましたら幸いです。