資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。


これまで、キャリアコンサルタント面接試験やキャリアコンサルティング技能検定面接試験で、いわゆる「面接試験」には慣れているつもりの私でしたが、今回初めて「スクールカウンセラー」面接試験を受験し、貴重な体験をしましたので、あなたと共有できればと思います。

スクールカウンセラー採用面接試験で感じたシビア感

まず、スクールカウンセラー面接試験は、非常に「現場の危機感」が感じられる試験でした。

多くの教員の方が、長時間労働を厭わずひとりひとりの生徒と向き合う毎日を送られているわけですが、勉学の指導はもちろん、多感な年代の生徒と向き合い続けるだけでも、その心身の負担は相当なものだと思います。

しかしそれだけにとどまらず、保護者からのニーズ、そしてSNSアプリの多様化と広まりによるコミュニケーションの複雑化などもあり、学校という現場が疲弊しているのはご承知の通りです。

また、子ども達も、終身雇用が崩壊する、大学入試は急激に難化、入試方式の変更も混迷を続けており、レールを外れる不安、その中で勉強にプライベートにと「リア充」「陽キャ」「いい子」(もちろん「学校・親にとっての『いい子』」と「同級生にとっての『人気者』は違いますよね)といった「キャラクター」が求められ、本当の自分とは何なのか、自我同一性VS自我同一性拡散の時期が不安定さに拍車をかけています。

そして、保護者も同様に、子育てはもちろん、自らのキャリアやライフプランに迷い・不安がある。

そういった教員、生徒、保護者の相談をどのように受け止めるか、この点について「法律」「実務」「心理職としての姿勢」が問われる試験であり、そこに感じたのが「現場の危機感」なんですね。

この「危機感」は、「面接試験」と言う字面は同じですが、キャリアコンサルタント面接試験では感じられなかった、本質的に異なる感覚、そして体験でした。

キャリアコンサルタント面接試験との違い

キャリアコンサルタントの中にも、今後公認心理師や臨床心理士を取り、学校でのキャリア教育を含めた面談をしたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。

なので、参考までに私が感じた、「キャリアコンサルタント面接試験」との違いを記載しておきます。

ルールを理解しているか

キャリアコンサルタント面接試験では、法律知識はまず必要ありません。

しかし、スクールカウンセラー面接試験では、法律の知識が絶対的に必要であると感じました。

それは、「関わり方」の「ルール」でもあります。

この「ルール」を外れてはいけない。

例えば、つい先日、高校生を保護した実の姉が逮捕されています。

先週から行方が分からなくなっていた奈良県に住む女子高校生を誘拐したとして、警察は、一緒にいた男女3人を逮捕した。

高校1年生の少女は、今月9日以降行方が分からなくなっていたが、16日午前、男から「保護している」と警察署に電話があり、東大阪市の住宅で発見された。ケガはない。

警察は、この住宅にいた林徹容疑者など男女3人が、少女を行方不明当日にレンタカーで連れ去ったとして逮捕した。3人は容疑を認めている。

少女と3人はいずれも面識があり、うち1人は実の姉だという。

(引用:日テレNEWS24

このように、「ルール」を外れれば「実の姉」でも逮捕される。

これが、日本という国の「ルール」です。

この「ルール」、つまり教育基本法や学校教育法はもちろん、スクールカウンセラーとして知っておくべき法律ををきちんと知っているか、理解できているか。

これが問われます。

ルールを実際に運用できるか

ルールを知っている、理解している、記憶している。

それだけでは、全然足りない。

ルールを「正しく運用できる」こと。

これも、当然に求められます。

具体的にここでは書けませんが、実際の事例を与えられた上で、ルールをどのように運用するかが問われます。

現場を理解しているか

ルールを実際に運用するのは、「学校」という現場です。

この「現場の理解」が十分か。

「ルールを理解した上で、適切に運用できること」と「現場の理解」はセットです。

この点についても、シビアな質問が投げかけられます。

キャリアコンサルタント面接試験は、「相談者との応答(に基づく見立て・自己評価)」が評価される試験(JCDAの「将来展望」を除く)です。

しかし、スクールカウンセラーの場合、教員・保護者・生徒のいずれもが相談者となりうる可能性があり、また特に小中学校の場合、「校区」が「生活圏内」にコミュニティとして存在し続けます。

そういう意味では、問題そのものは比較する対象とはなりませんが、「退職」という選択肢が(一応は)残されている社会人よりも「逃げ道」は少なくなります。

そのため「目の前の相談者との応答」以外にも、カウンセラーとして求められる責務を果たせるか、果たせるとすればそれはどのレベルに達しているか。

これが「面接で問われ、評価される『心理職としての能力』」になっているんですね。

キャリアコンサルタント面接・論述試験が、こういった内容の試験になっていないことが逆に不思議になるほど、受験後に「納得感」のある試験でした(結果はともかく💦)。

伸びしろのないキャリアなはい。

スポーツなら、「伸びしろ」がないと判断されることは珍しくありません。

しかし、このスクールカウンセラー面接で感じたことは、私自身の至らなさ、未熟さです。

それは同時に、まだまだ私のキャリアに「伸びしろ」が「果てしなくある」ということでもあります。

そう、これはまさに…あの心境…

『あとからあとから湧いてくる不思議な感情を抑えきれずに…流川は笑った』

(引用:スラムダンク ©井上雄彦 集英社)

これです。

あなたは今年1年、自分の伸びしろをどんな風に埋めていきますか?

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