このエントリーでは、キャリアコンサルタント面接試験対策の基本的な考え方(そして「傾聴」の基本的な考え方)として、「アドバイスを行わない」ことを解説しています。

あなたは

「不思議の国のアリス」

を知っていますか?

多分、大抵の方は知っていると思います。

では、知っている方に教えて頂きたいのですが

女王がしていたスポーツの名前は?

お茶会に出ていたネズミの名前は?

ラストのオチは?

多くの方が答えられないと思います。

会社にしろ、職業にしろ、これと同じです。

「知っている」はずのことも「知らないことだらけ」なんです。

あなたが知っている「国家公務員」と実際に働いている方の「国家公務員」という職業理解は違う。

実際に働いている方の中でも、「省庁」や「配属先」によって違う。

また、「上司」によっても、印象が違うでしょう。

私は行政書士でもありますが、私の事務所を「行政書士事務所」と思って転職してきたら、イメージが違うと辞めてしまう人も多いでしょう。

社会保険労務士事務所と思って転職してきた方もそうだろうし、キャリアコンサルタントの勉強ができると思って転職してきた人もそうでしょう。

公認心理師の仕事を知りたいと思って相談に来られた方も同様です。

「経験」や「イメージ」に基づいた知識は「個々によって異なる」のです。

大切なことなので、何度でも繰り返します。

あなた個人の「経験に基づいたアドバイス」は、クライエントに役に立つことの方が少ないんです。
(全く役立たないとまでは言いませんが。)

それよりも、例えば「なぜ国家公務員になりたい」と思ったのか。

仮に、その「思い」と異なる配属先や、考え方が真逆の上司の下に就いてしまったら、そんなときどうするか。

それを「問いかける」ことの方が大切です。

アドバイスをする前に、自らが「アドバイスをするに足る知識がない」と知ること。

そう、「無知の知」を持つ必要があります。

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