このエントリーでは、第15回キャリアコンサルタント面接ロールプレイ試験(以下、面接試験)が、予定通り実施となった場合に想定される試験実施方法と、その対策について検討するとともに、第16回以降の試験についても同様の対策が必要であることについて解説しています。
動画での解説は↓でどうぞ。
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面接試験が通常どおり実施される可能性は低い
面接試験は、15分間のロールプレイ+5分間の口頭試問で構成されており、当然のことながら、どちらも「会話」を行う必要があります。
そのため、新型コロナウィルス感染症(以下、単に「コロナ」と表記)拡大防止の観点から考えると、第13回以前のように実施される可能性は極めて低く、少なくとも第14回より厳しい「マスク着用必須」以上が求められることが想定されます。
第15回以降の面接試験で想定される面接試験実施方法
コロナ拡大防止の観点から、第15回以降も面接試験がこれまでどおり「会話」をメインに実施されるとすれば、下記のような対策が行われる可能性があります。
アクリル板又はビニールシート等による衝立の設置
試験官と受験生、受験生とクライエント役
この2カ所に、下記のようなアクリル板又はビニールシート等の衝立が設置される可能性があります。
マスク着用の必須化
受験生・クライエント役・試験官の全員にマスク着用が必須になる可能性は極めて高いと思われます。
このため、受験生は
①マスクを着用したロープレ練習
②通常よりもゆっくりと大きな声で話す意識
この2点が必要となります。
特に試験では緊張のため、ついつい早口になってしまいがちです。
必ず、通常よりも「聴きとりやすいかどうか」を意識することが重要です。
ソーシャルディスタンスに配慮した距離間隔
これまで、試験官との距離は2m程度離れていることが多かったのですが、クライエント役との距離については、「聞こえにくくないですか?」などの声掛けをした上で、クライエント役の希望に応じた距離を取ることが通常でした。
このクライエント役との距離も、ソーシャルディスタンスに配慮し、少なくとも1m以上は開く可能性があります。
この点でも、これまで以上の「大きな声」で「ゆっくり」の練習が必要です。
クライエント役及び試験官のフェイスシールド着用
マスクだけでなく、クライエント役及び試験官がフェイスシールドを着用する可能性もあります。
また、受験生がフェイスシールドを着用することも、場合によっては認められる可能性がありますね。
フェイスシールド+マスクによって、更に「表情の観察」は難しくなります。
日頃から、声のトーン、速度、震え、こういった「発声」に伴う感情の推測、また「クライエントが発した言葉」に、より一層注意する練習が必要です。
当日検温の実施及び発熱・咳等のある受験生の受験拒否
会場で当日検温が実施される可能性も、極めて高いと想定されます。
発熱・くしゃみ・咳などが、花粉症その他コロナ以外を原因とするものであっても、他の受験生への影響を考えると、学科・論述試験も含めて、試験機関としては受験させることはできないでしょう(他の受験生のクレームの方が数倍多くなります)。
そのため、花粉症などアレルギー性の発熱などがあり得る方は、対処療法ではなく、根本的な治療を検討することが必要となります。
これは他の資格試験も同様です。
第16回以降の試験も、当面の間は「マスク着用必須」になる。
残念ながら、第15回試験以降も、コロナの収束は当面期待できません(日本だけが収束しても、来年にはオリンピックが予定されており、もし実施されるなら収束は不可能)。
そのため、少なくとも今後数年間は、キャリアコンサルティング技能検定試験も含めて、面接試験が第13回試験以前のように実施される可能性は低く、受験生は、「withコロナ」に対応したキャリアコンサルティングに慣れる必要があります。
実務的には、ZOOM(+マスク)でのキャリアコンサルティングが当然になり、むしろマスクを着用せず面談など、クライエントとの間にラポールが作れません。
クライエントがマスクをしているのに、キャリアコンサルタントがマスクをしていないとなれば、クライエントから「この人はクライエントにコロナを移す可能性に無頓着な人だな」と判断されてしまうからです。
キャリ魂塾では、コロナ禍以前より「通話」や「文字によるチャット」等、「非対面キャリアコンサルティング」を重視しており、withコロナ時代のキャリコン面接試験対策ノウハウに自信を持っております。
このノウハウに基づき、今後の面接ロールプレイ試験実施方法を想定した面接試験対策指導を行いますので、どうぞご期待ください。
なお、キャリ魂塾の面接ロールプレイ試験対策講座は、9月10月以降は全て、ZOOMでの開講となります。