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このエントリーでは、キャリコン論述試験のポイントとして「が」の使い方と「根拠」を述べることについて解説しています。

「が」の使い方に注意する。

キャリアコンサルタント論述試験の記述内容以前の課題として、「文章」の書き方に課題がある方が少なくありません。

今回は「が」について。

一文に「が」を多用しない。

例えば、下記のような文章をよく見かけます。

「相談者希望する、地元での就職労働市場に対する理解不十分であると考えられる。」

私は文法学者ではありませんので、大雑把な話になりますが、一つの文章に「が」が3つもあると、ちょっとおかしいな、と感じます。

このような場合、太字の「」を「」に、赤文字の「」を、「については」に入れ替えると、より読みやすい文章になります。

「相談者希望する、地元での就職「については」労働市場に対する理解不十分であると考えられる。」

いかがでしょうか。

必ず「根拠」を述べる

そして、論述試験対策(専門家としての評価・判断)で言えば、これでは不十分です。

なぜなら、不十分であるとの考えに至った「根拠」が述べられていないからです。

論述試験では、きちんと「根拠」を述べて下さい。

面接では、「決めつけない」「評価しない」と意識して臨んでいるはずですが、論述になるとなぜか「思い込み」と決めつけ、評価してしまう方が非常に多いです。(そういう指導があるのでしょうか)

特に、その体験の渦中にある相談者に対して、外部のキャリアコンサルタントが「相談者は、自分が職場で〇〇(例えば「仲間外れにされている」)と『思い込んでいる』」と評することは、非常に失礼です。

今回の例文で言えば、「不十分である」というのは、支援者側から見た「決めつけ」「評価」ですよね。

だからこそ、支援者として、相談者の現状を評価・判断するのであれば、採点者が納得する根拠を併せて述べる必要があります。

つまり

「Aという発言があった。だから私は相談者の現状をBと評価・判断した」

このように、「根拠」+「評価・判断」を記載するように注意してください。

先ほどの例文に、「根拠」を付け加えると、下記のようになります。

「相談者の希望する、地元での就職については、『特に地元での情報収集などは行っていないとの発言から』、労働市場に対する理解が不十分であると考えられる。」

これで「論述試験」用の文章になりました。

根拠を書かないと、誰にでも当てはまる内容になる。

特に、学習が進んでおらず、単に「書き方」だけを学んだ方に多いのが、「相談者は仕事理解が不十分である」というような書き方です。

それは、誰にでも当てはまることです。

仕事理解が不十分だから、自己理解が不十分だから、相談に来ているのです。

しっかりと、その判断に至った「根拠」まで含めて書き上げるようにして下さい。