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このエントリーでは、キャリアコンサルタント学科試験に出題される可能性のある論点をご紹介しています。
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試験委員が考えていそうなことを考える。
第11回キャリアコンサルタント学科試験では、いくつかの新しい論点から出題がありました。
過去問やその周辺論点以外の出題があった場合、試験対策としては、出題意図を考えてみることも一つの方法です。
実は、これ以外にも色々と試験委員が問題作成をするにあたって、考えていそうなことを私も考えているわけです。
このキャリアコンサルタント学科試験で言えば、これまで比較的過去問ベースの出題が多く、あまり試験委員の好みや世間的な傾向を打ち出してくることは少なかったように感じます。
その傾向が変わる可能性があると考えたのが、第11回試験予想でした。
その理由としては、
・受験生のレベルアップと対策講座や教材の充実
・種本(木村本、渡辺本)からの出題の限界
・統計不正
です。
特に、統計不正に関しては、厚労省が誤りを認めている以上、出題が難しくなりました。
実際に、平成30年度後期2級キャリコン学科試験でも、有効求人倍率程度しか出題されていません。
賃金構造統計基本調査など、受験生にとって鬼門で捨てる方がよかった統計については、朗報と言えるかもしれません。
前回的中のリーダーシップ理論から、今後の労務管理分野の出題を考える。
そういった状況の中で、比較的範囲が広く、また対策しづらいのが労務管理分野です。
また、今後キャリアコンサルタントにとって必要とされる「環境介入」を考えたとき、労務管理は非常に重要な論点でもあります。
そのため、この分野の出題は、今後も要注意だと感じています。
そういった予測から、前回の第11回学科試験では、下記のようにリーダーシップ理論をご紹介し、的中させることができました。
今回は…「集団思考」です。
集団思考予想問題
集団思考(groupthink)に関して述べた、下記の選択肢から、正しいものを1つ選べ。
1.集団内で同調圧が高いと感じられる場合に起こりやすい。
2.集団意思決定と個人意思決定を比較すると、集団意思決定の方が質的に優れているとされる。
3.集団の構成員間の親密性が高いと、活発で自由な発言を促進する。
4.集団意思決定をする際には、集団のメリットを活用するため、できるだけ1つの集団で意思決定することが質的に優れるとされる。
いかがでしょうか。
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集団思考とは
集団思考とは、集団が合議によって意思決定を行うとき、集団の強い結束がマイナス方向に作用して、メンバーが個人で決定を下す場合よりもしばしば愚かで不合理な決定を行ってしまう傾向のこと。
心理学者のジャニスは、米国の歴代大統領とそのブレーンが犯した政策判断のミスを分析し、その要因となった集団心理の特徴を示すのにこの概念を用いた。集団的浅慮とも訳される。
集団思考は周囲から孤立した一枚岩の集団内で、自集団の過大評価および他集団の過小評価、そして多様な意見への抑圧などが生じたときに起こりやすいといわれる。そのため、これを防ぐ手段として、1つの問題を複数の集団で検討したり、メンバーのうち少なくとも1人が批判的な意見を言う役割を引き受けることなどが有効とされる。
出典:コトバンク
集合知という言葉もありますが、集団で意思決定することは、意外とプラス作用だけではありません。
特に、集団の結束力が強ければ強いほど、「嫌なことでもノーと言えない」といった状況が発生します。
こういった知識は、やはりキャリアコンサルタントにとっても非常に重要だと思うんですよね。
また、ブラック企業などは、この集団思考を逆手に取って活用していることもあるかもしれません。
ということで、解答です。
1.正しい。集団思考は同調圧が高い、凝縮性の高い集団で起きやすい。
2.誤り。集団思考による意思決定は、個人による意思決定に劣るとされる。特に、強いリーダーシップの下では、集団のメリットが発揮されにくいとされる。
3.誤り。集団構成員同士の親密性が高いほど、思考や発言は抑制的であるとされる。なあなあになりやすいということ。
4.誤り。上記引用にあるように、できるだけ複数のグループで検討したり、1人が批判的な意見を言う役割を引き受けることが有効。
解答は1ということになります。
特に4なんかは、銀河英雄伝説で言うところの、ムライやオーベルシュタインの役回りですよね。
いつも、上司であるヤンやラインハルトに批判的な意見をぶつける等、敢えて損な役回りを引き受けているわけです。
また、それをしてくれると見込んで彼を抜擢した、ヤンやラインハルトの器量も伺えます。
特に第13艦隊は、軍閥化しやすい素地がある集団ですから、ムライのような存在は貴重です。
この辺りは、銀河英雄伝説を読んでみて下さい。
とはいえ、累計発行部数1500万部ですから、成人に限れば5~6人に1人は知っているはずですし、ホランド理論に基づけば、私の気に入っている本は、概ねあなたにも気に入って頂けるはずですから。
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