森田療法のポイント

キャリアコンサルタント学科試験対策として、森田療法で押さえておきたいポイントをまとめています。

森田療法のポイント
1.森田正馬(まさたけ)が開発した心理療法である。
2.開発当初は、対人恐怖症や広場恐怖症、強迫神経症や不安神経症を治療の対象としたが、現在では統合失調症の治療にも使用される。
3.治療期間が【絶対臥褥期】【軽作業期】【作業期)【社会復帰期】の4つに分けられている。
4.学習のポイント:「絶対臥褥期」と、内観療法の「集中内観」の違いは絶対に押さえておくこと

キャリコン学科試験出題予想問題:森田療法

本エントリーを読み終えると、キャリコン学科試験で出題が予想される、下記のような森田療法の問題が解けます。

森田療法 予想問題 難易度:やや難
森田療法について述べた下記の選択肢から、正しいものがいくつあるか選べ。
1.森田療法では、絶対臥褥期として、「して貰ったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」の3つを考える
2.森田療法は、「集中内観」を特徴とする
3.森田療法では、一貫して不安や症状に対する態度に焦点を当て、症状そのものを細かく取り上げたり、 その意味内容を探求することはない
4.森田療法には、絶対臥褥期の他、指導・抵抗期、洞察・展開期、定着・終結期の4つの段階がある

森田療法療法の論点

予想問題が解けなかった方は、下記の論点をしっかりと押さえていきましょう。

森田正馬

➡提唱者として、森田正馬(まさたけ)を押さえる。森田正馬も精神科医。当初は神経症の治療が目的であったが、 現在では多様な病態に適用されており、特に慢性化したうつ病への有効性が指摘されている。

森田療法の特徴

➡森田療法の特徴は、治療期間を「絶対臥褥期・軽作業期・作業期・社会復帰期」の4つに分け、それぞれの過ごし方が指定されている点。

➡絶対臥褥期:1週間終日横になって過ごす期間とされ、「不安や症状はそのままにしておく」ことにより、不安にそのまま向き合い、心身の活動欲が高まる経験を得ることを目的とする。

森田療法のアプローチ・技法

アプローチ
➡不安を病理としてとらえず、生の欲望と表裏一体と 理解し、あるがままに受け止める姿勢へと転換を図る。

不問技法
➡森田療法では、一貫して不安や症状に対する態度に焦点を当て、症状そのものを細かく取り上げたり、その意味内容を探求することはない。

精神交互作用
➡注意と感覚が相互に影響することによって生じる悪循環。
➡人前で話すときに緊張する自分を不安に感じ、より緊張が深まるような機制。

その他

繰り返しになるが、内観療法との違いを必ず押さえておくこと。

特に「集中内観」と「絶対臥褥期」の違いは頻出論点。

参考書籍

「公認心理師技法ガイド」編集主幹 下山晴彦 文光堂

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