資格で理想のライフスタイルを実現する、キャリ魂塾のキャリ魂太郎です。
このエントリーでは、キャリアコンサルタント面接試験対策として、「オウム返し」を止めることをおススメしています。
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オウム返しを止める理由
オウム返しを止めろと言われても、それだけでは納得できない方も多いのではないでしょうか。
養成講習団体によっては、ひたすらオウム返しと頷きだけに徹するように指導していると言っても過言ではない団体もあるようですし、そういった指導を受けてきた方には、逆に一体何が正しいのか、と混乱される方もいるかと思います。
なのでまずは、オウム返しのデメリットを挙げていきます。
オウム返しのデメリット
・話を覚えることに必死で、話が聴けなくなる。
・既に、技法として有名である。
・「ムダな部分」までオウム返しをしているため、時間が足りなくなる。
・覚えられず、間違えてしまう
いかがでしょうか。
では、こういったデメリットをもう少し細かく見ていきます。
話を覚えることに必死で、話が聴けなくなる。
これが、最大にして最凶のデメリットです。
例えば、
「そうなんです。部長はいつも、残業をするな、定時で帰れと指導するのに、仕事自体は減らさないんですよ。そんなの無理だし身体も疲れが溜まってきて辛いんです」
こういった相談者の言葉に対して、ほとんどの方のオウム返しは…
「部長はいつも残業をするな、定時で帰れと指導されているんですね。そんなことは無理だし、身体も疲れが溜まってきているんですね」
こういった感じです。
キャリ魂塾の面接ロールプレイ講座を受講される方の8~9割がこういった「冗長なだけの無意味なオウム返し」です。
この相談者が一番聴いてほしいことはなんですか?
そう
「辛い」という気持ちです。
今、そう分かっていても、ロープレになるとほとんどの方ができなくなります。
それは、「自分が覚えるためのオウム返し」に囚われているからです。
相談者が話したことを、何とか覚えようとする。
その記憶のための「オウム返し」は「相談者のためではなく自分のため」です。
何の意味もありません。
ここで絶対に必要なのは、たった一言
「そんなにお辛い(状況のなか、頑張ってこられた)んですね」
という寄り添い(と労い)です。
「ムダな部分」までオウム返しをしているため、時間が足りなくなる。
上記と関連しますが、ここでフォーカスすべきは「辛い」という気持ち(プラス、それにもかかわらず頑張ってきたこと)です。
それ以外は、優先順位としては後回しです。
つまり、ムダなことまで覚えようとするから、リソースが足りなくなり、必要な話が聴けなくなっているんですね。
その上、ムダな繰り返しなので、時間が足りなくなります。
持ち時間は15分ですが、例えば相手が7分話したことを繰り返しているだけでは、自分の持ち時間も当然7分になります。
結果、何もできません。
既に、技法として有名である。
「オウム返し」は、今や雑誌でも頻繁に特集されており、別に秘儀でもマル秘テクニックでもありません。
簡単に言えば、誰でも知っていることです。
学生時代のことを思い出してみて下さい。
塾で習ったことを、学校の先生が言っても感動はないですよね。
それどころか「技法を使われている」と受け止められることにより、ラポールが低下することもあります。
覚えられず、間違えてしまう。
最初から最後まで覚えなければいけないと思っているので、話を必死で聴くのですが、残念ながら人間はそれほど記憶できません。
人間には長期記憶と短期記憶がありますが、この場合は短期記憶が働くパターンになり、短期記憶はそもそもリソースが非常に小さいのです。
だから、受験生は忘れてしまったことを「勝手に補充」します。
例えばこんな感じ。
相談者:「今私は知人に紹介されたNPOでボランティアをしているのですが、このボランティアに関わる時間をもっと増やしていきたいんです。仕事はお金を頂くものと割り切っていますが、このボランティアで多くの視覚障がい者の方をサポートすることって、本当にやりがいを感じるんです」
キャリコン「今はご友人に紹介されたNPO法人でボランティアをしているんですね。そしてボランティアに関わる時間を増やしていきたいと考えられていて、身体障がい者の方をサポートすることに凄くやりがいを感じられているんですね」
いかがでしょうか。
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友人と知人は違いますね。
NPO法人とNPOもイコールではありません。
身体障がい者ではなく、「視覚障がい者」です。
つまり、繰り返すことに必死だから「聴けていない」のです。
こういった細かい間違いが、ラポールを低下させていきます。
だって、「聴いていないから間違う」んですから。
いつまで「聴かないオウム返し」を続けますか?
いかがでしょうか。
そして、キャリ魂塾メソッドの特徴は、ムダなオウム返しを捨てることがポイントのひとつです。
キャリ魂塾では、繰り返しにとらわれすぎている受験生に対しては、「普通の、素のあなたで、居酒屋で相談されているくらいの気持ちで、養成講座の指導を全て忘れて下さい」とお伝えすることもあります。
そして、それで合格します。
なぜならば、そのオウム返しは無意味なだけでなく、もしかすると、あなたの良いところを台無しにしているかもしれないからです。
以前のあなたは、話を聴けていたんです。
オウム返しにこだわることで、自分の良いところをダメにしてしまったんですね。
